現代に甦った宮廷楽器“チェンバロ”の魅力をさぐる
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チェンバロは、いまやポピュラー音楽でも使われ、名前は知らなくても音を聴けば、誰でもわかる楽器となった。ポール・モーリアオーケストラの「恋はみずいろ」でも使われていた。しかし、フランス革命以降、20世紀に到るまではほとんど廃れてしまった楽器だった。その前はどうかというと、17・18世紀では花形の鍵盤楽器で、宮廷のサロンでも劇場でも大活躍していた。
チェンバロは長い期間使われた楽器だったため、時代や地域によって設計や音色が大きく異なる。とうぜんチェンバロの音楽も大きく異なる。そんな楽器・音楽の多様性もまた、音色の美しさとともにチェンバロの魅力のひとつとなっている。この講座では、そんなチェンバロの魅力を、歴史、構造、音楽の観点から大解剖してみたい。もちろんチェンバロの生の音色もお楽しみに!
演奏曲目
- A. マルチェッロ(1669-1747):アダージョ ニ短調(原曲:オーボエ協奏曲 ニ短調 第2楽章)
- J.C.F. フィッシャー(1670頃-1746):組曲「天文学の女神(ウラニア)」より パッサカリア
- H. パーセル(1659-95):グラウンド Z.D221
- F. クープラン(1668-1733):「恋のうぐいす」
- チェンバロ独奏:飯田万里子
- J. S. バッハ(1685-1750):リコーダーとチェンバロのためのソナタ ニ短調(全曲)
- (原曲:オルガンソナタ第3番 ニ短調 BWV527)
- テナーリコーダー:林 豊彦
- チェンバロ:飯田万里子
- 楽器
- テナーリコーダー(Moeck社・ドイツ、Hottoterreモデル、a=415Hz)
- チェンバロ(BIZZI社・イタリア、1段鍵盤、イタリアン”コンティヌオ”モデル)
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References:[2010年の記録]