第二回演奏会

遍路の脇のお社は、月桂冠のアポロン神を祀るもの。
その竪琴がいま、滋味豊かな調べを奏でます…

 

2003年12月21日 14:00開演

於 珈琲だけの店 交響楽

F. クープラン (Francois Couperin, 1668〜1733)

  ミューズ・プランタン

J. パッヘルベル (Johann Pachelbel, 1653〜1706)

  『アポロンの六弦琴』 アリア第五番

    J. S. バッハ (Johann Sebastian Bach, 1685〜1750)

      『ゴルトベルグ変奏曲』 アリア (*)

    J. パッヘルベル (Johann Pachelbel, 1653〜1706)

      『アポロンの六弦琴』 アリア第二番  (*)

J. パッヘルベル (Johann Pachelbel, 1653〜1706)

  『アポロンの六弦琴』 アリア第一番

G. ファーナビー (Giles Farnaby, ca.1563〜1640)

  ダフネ

(アンコール)

G. F. ヘンデル (George Friedrich Handel, 1685〜1759)

  リコーダーソナタ ハ長調 から テンポ・ディ・ガヴォット

八百板正己(ゲスト:クラヴィコード(*印))

笠原恒則(チェンバロ)


 第一回と同じ小さな会場です。楽器はもちろんスピネットですが、さらに八百板正己さんをゲストにお迎えして、クラヴィコードを弾いていただきました。このクラヴィコードは、新潟県下田村在住の製作家・高橋靖志さんの手によるもので、この年出来上がったばかりの新作でした。地域に根づいて、作る人がおり、弾く人がおり、聴く人がいる。なかなか素敵なことです。

 今回のプログラムは、生誕350年にあたるパッヘルベル、彼の鍵盤曲集『アポロンの六弦琴』を中心に組み立てました。調の異なる六つの変奏曲から成っており、それぞれを竪琴の弦に見立てると、アポロンの愛用した竪琴を彷彿とさせるという、凝った構成の曲集です。
 つねに控えめで温厚。決して華やかではないけれど、一緒にいると心強い。そんなパッヘルベルの性格がにじみ出ているような、滋味豊かな佳品になっています。


Play back...

F. クープラン : ミューズ・プランタン

J. パッヘルベル : 『アポロンの六弦琴』 アリア第一番

再生方法などはこちら