第六回演奏会

笛はうたう!
のびやかに、鳥のように.

 

2004年9月5日 14:00開演

於 新潟市音楽文化会館 練習室4

J. ルイエ (Jean Baptiste "John of London" Loeillet, 1680〜1730) 

  リコーダー・ソナタ ハ長調 作品3-1

Division Flute R. カー (Robert Carr, 17c) 

  イタリアン・グラウンド

J. バニスター (John Banister, ca. 1625〜1679) 

バニスター氏のグラウンド

J. ルイエ (Jean Baptiste "John of London" Loeillet, 1680〜1730) 

  ハープシコード組曲 第3番 ハ短調

Division Flute G. フィンガー (Godfrey Finger, 1660〜1723) 

フィンガー氏のグラウンド

M. ファリネル (Michael Farinel, 1649〜1726) 

ファロネルのグラウンド (ラ・フォリア)

J. ルイエ (Jean Baptiste "John of London" Loeillet, 1680〜1730) 

  リコーダー・ソナタ イ短調 作品3-4
 

(アンコール)

C. グノー (Charles Gounod, 1818〜1893) & F. シューベルト (Franz Schubert, 1797〜1828)

  アヴェ・マリア

大作綾(リコーダー)

根津要 (チェロ) 

笠原恒則(チェンバロ)


 第六回の舞台は、第五回からおよそ100年後、18世紀初頭のロンドンです。当時の英国は、東インド会社などを介して植民地から富を吸い上げ、疑いなく世界一の富裕国でした。音楽もそれとは無縁でなく、イギリス紳士たちはその財力でもって、ヘンデルをはじめ優れた音楽家を大陸から次々と引き抜き、楽壇は空前の活況を呈していました。

 こうした状況にうまく乗っかってヒットしたのが、1706年の『ディヴィジョン・フルート』という曲集でした。イギリスのヴァイオリン奏者たちが得意としてきた人気曲を、リコーダー向けにアレンジしてまとめたもので、プロからアマチュアまで層の厚いロンドンのリコーダー奏者から熱い支持を受け、二年後には続編も刊行されています。
 この『ディヴィジョン・フルート』に収められた曲はどれも、リコーダーのパートには充実した変奏の展開が記されているのに対して、通奏低音パートにはたった一行の楽譜しか与えられていません。これは、低音がその一行を安定して繰り返してリコーダーを支えるように演奏すると効果的ですし、また現在ではそうして演奏されることが多いですが、今回私たちは、より積極的なアプローチをとってみました。この一行を素材としてチェロもチェンバロも自由に遊び、三人のジャムセッションを目指しています。


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R. カー : イタリアン・グラウンド

M. ファリネル : ファロネルのグラウンド (ラ・フォリア)

C. グノー & F. シューベルト : アヴェ・マリア

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