縦笛横笛、弦に鍵盤
集えばはじまる楽興の時.
2005年4月17日 19:30開演 於 新潟市音楽文化会館 練習室11 J. J. クヴァンツ (Johann Joachim Quantz, 1697 〜 1773) リコーダーとトラヴェルソのトリオ・ソナタ ハ長調 G. Ph. テレマン (George Philippe Telemann, 1681 〜 1767) 『音楽の練習帳(essercizii musici)』より リコーダーとヴァイオリンのトリオ・ソナタ イ短調 トラヴェルソとヴァイオリンのトリオ・ソナタ ホ長調 『食卓の音楽(tafelmusik)』第二集より 四重奏曲 ニ短調 大作綾(リコーダー) 松井美和(フラウト・トラヴェルソ) 奈良秀樹 (ヴァイオリン) 笠原恒則(チェンバロ) 区切りとなる第十回のプログラムは、三種の旋律楽器をそろえて、順列組み合わせで取り合わせの妙を味わえるよう構成しました。旋律楽器二つと通奏低音からなるトリオ・ソナタでは、各パートがときに相方を模倣し、ときに対旋律を加え、ときに重なって調和しと、自由自在に絡み合います。 こうしたソナタの旋律楽器として、縦笛リコーダーは長らく花形の座を占めてきましたが、十八世紀に入ると強力なライバル、横笛のフラウト・トラヴェルソが登場します。切れ味よく機敏なリコーダーに対して、トラヴェルソは甘くソフトな音色を身上とし、時代の音楽趣味の変化とともに、次第にリコーダーのシェアを奪っていきました。 プログラムの最後を飾る四重奏曲は、1733年の出版時には全欧から予約が殺到しました(ヘンデルやクヴァンツも注文しています)が、期待に違わぬ出来映えで、テレマンの代表作の一つに数えられます。 Play back... J. J. クヴァンツ : G. Ph. テレマン : 再生方法などはこちら |