2006年6月25日 19:00開演 於 新潟市音楽文化会館 練習室11 イタリア B. マルチェロ (Benedetto Marcello, 1686〜1739) リコーダーソナタ ヘ長調 作品2-1 リコーダーソナタ ニ短調 作品2-2 イタリア風ドイツ B. マルチェロ〜J. S. バッハ 編曲 (Johann Sebastian Bach, 1685〜1750) 協奏曲 ハ短調 BWV981 フランス A. D. フィリドール (Anne Danican Philidor, 1681〜1728) リコーダーソナタ ニ短調 J. M. オトテール (Jacques Martin Hotteterre, 1674〜1763) 組曲 ト長調 作品2-3 フランス風ドイツ J. C. F. フィッシャー (Johann Caspar Ferdinand Fischer, 1670〜1746) 組曲「ウラニア」(天文学のミューズ)抜粋 ふたたびイタリア B. マルチェロ (Benedetto Marcello, 1686〜1739) リコーダーソナタ ヘ長調 作品2-12 大作綾(リコーダー) 皆川要(リコーダー) 笠原恒則(チェンバロ) バロック時代をリードした二大スタイルであるイタリア様式とフランス様式、この両者の美質を味わえるよう構成しました。からりと晴れ渡った地中海の高い空を思わせる、伸びやかで情熱的な歌心が持ち味のイタリアに対し、フランスの優雅で繊細な曲作りは、華やかな貴族社会と宮廷舞踏を彷彿とさせます。リコーダー奏者も分業制で、イタリアを大作、フランスを皆川が担当しました。 今回はもう一つ趣向として、リコーダー曲にサンドイッチされるかたちで、後進国ドイツが両スタイルを模倣して作ったチェンバロ曲を加えてみました。ドイツは前世紀の戦争の傷からようやく立ち直り、志のある音楽家がイタリアやフランスに留学しては、最新のファッションを故国に伝えていたのです。ドイツ人らしい構築性への志向がブレンドされて、本場とはまた違った味わいが生まれています。 Play back... B. マルチェロ : J. M. オトテール : 再生方法などはこちら |