2007年3月21日 14:00開演 於 新潟市音楽文化会館 練習室11 H. パーセル (Henry Purcell, 1659〜1695) 劇付随音楽『アブデラザール』 オペラ『ディドーとアエネアス』
一年前の第十一回演奏会につづく大規模公演です。今回は新潟オペラスタジオと共同で、オペラの上演を実現しました。主として声楽を新潟オペラスタジオが、器楽を楽路歴程が担当しています。 演目はパーセルのオペラ『ディドーとアエネアス』。古代カルタゴでの悲恋を描いたこの作品は、彼にとって唯一のオペラで、短くも素晴らしい傑作であるだけに、36歳で早世したことが惜しまれます。 また、今回の上演は、新潟オペラスタジオのポリシーである日本語訳詞で行いました。第八回演奏会で取り上げたように、パーセルの最大の強みは英語と音楽の密着であり、それを殺してしまう意味があって躊躇いも大きかったのですが、一方で「初めて筋立て込みで楽しめた」という声もいただけましたので、これはこれで価値ある試みだったかと思います。 |